Volume1,2010

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1.制御システム設計のための新しい4値論理の提案

 【分野】情報工学 論理学

    Kazuya Chida

 <abstract>

 現在の論理学では、1ビットで真(1),偽(0)の2つの情報を扱うが、その2値情報だけを用いて制御装置や計算機などを構成するには情報不足という制約・限界がある。この問題を解消するため、従来から3値,4値などの多値情報を扱う研究が進められているが、未だ開発の途上にある。思うに、制御装置などを構成する場合に適した情報とは、NoneFalseTrueConflictという4つの情報であり、これを扱う4値論理学がコンピュータ制御に適していると考える。そこで、本研究では、コンピュータ制御に適応した4値論理学とその制御装置への適用例を紹介する。具体的には、4値論理を[0,0,(0,1),(1,0),(1,1)]の2ビットで定義する。これをNoneFalseTrueConflictと対応させる。そして、この4値論理を構成するモデル回路と真理値,及び制御装置への適用例を説明する。